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無垢の博物館 (施設) : ウィキペディア日本語版 | 無垢の博物館 (施設)[むくのはくぶつかん]
無垢の博物館 (むくのはくぶつかん、、) はトルコのイスタンブル、ベイオール地区に隣接するチュクルジュマ通りにある博物館である。トルコのノーベル文学賞作家であるオルハン・パムクが自身の作品である同名の小説から名前を取って設立した。博物館は、小説に登場するイスタンブルの二つの家庭と密接に関連している。2014年には (EMYA) を受賞した〔2014年度EMYA 〕。 小説と博物館は1970年代から2000年代前半にかけてのイスタンブルの上流家庭の様子をうかがわせる〔Pamuk, Orhan. "Orhan Pamuk on His Museum of Innocence in Istanbul" , ''The Daily Beast'', New York, 27 August 2012. Retrieved on 13 June 2013.〕。小説では、主人公の富裕層の青年ケマルがさほど裕福ではない従姉妹のフュスンに恋する様子が描かれ、博物館ではその恋にまつわる様々な小物などを展示している〔〔Pamuk, Orhan (2009). "The Museum of Innocence''. Alfred A. Knopf, New York. ISBN 9789750506093.〕。その展示は、小説の登場人物に「使われ、着られ、聞かれ、見られ、集められ、また欲された全てのものが細部にいたるまで、箱にまとめられ、展示されている」〔博物館のウェブサイト 〕。 博物館の収蔵物は1000点を超え、チュクルジュマ通りとダイバーズ通りの交差する角にある19世紀の建物に納められている〔Kennedy, Michael. "Turkish Writer Opens Museum Based on Novel” , ''The New York Times'', New York, 29 April 2012. Retrieved on 13 June 2013.〕〔。 == 経緯 ==
パムクは1990年代中頃から、この博物館に納められるものの収集を始めていた。「フィクションの物語に登場する様々なものの実際の本物を博物館に展示し、それらにまつわる小説を書きたいと思っていた」と自身は述べている〔Pamuk, Orhan (2012). " The Innocence of Objects: The Museum of Innocence, Istanbul''. Alfred A. Knopf, New York. ISBN 9781419704567.〕。博物館の収蔵物の中には、パムクが家族や友人から譲ってもらったものもあり、またイスタンブル市内あるいは国外から集めたものもある〔が、どれがパムク自身に直接関わるものであるかは示していない。博物館のもつ物語は彼自身のことではなく連動する小説であり、「この博物館はオルハン・パムク博物館ではない」と述べている〔。収蔵品の収集は、小説が (トルコで) 出版された2008年で終了とされ、2012年4月にオープンした〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無垢の博物館 (施設)」の詳細全文を読む
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